合同会社コムティーク 清水 俊樹
PHPカンファレンス2008でのアンケートによると、当時の段階でPHP MVCフレームワークの利用経験者は69%(有効回答数156名分 アシアル社調べ)だったそうです。PHPカンファレンスに参加されるくらいの“筋金入り”なPHP開発者の方々でなくとも、時を経たこの2011年2月現在、もうほとんどのPHP開発者にとってMVCフレームワークの利用経験があるのではないか、と、勝手なことを考えております。未だデファクトがなかなか定まらない中、皆様は時と要件に応じ、“と~れとれPHP(ぴ~ぃぇっちぴぃ~)菓子料理~”CakePHPだったり、または、Zend Framework PHP本家 駅前本店だったりと、使い分けていらっしゃるのでしょうか。弊社でもCaKePHPは有用なツールのひとつです。
さて。俗に言うオレオレフレームワークに親しまれていらっしゃるようなオブジェクト指向〔思考〕な方々は別としまして、MVCフレームワークのご利用経験があまりおありでない方々で、『習得しようとしたにも関わらずに途中で投げてしまった』ご経験をそのままにされていらっしゃる方 はいらっしゃいませんでしょうか。「各フレームワーク特有の『規約』に慣れるまでの期間、鬱陶しさに我慢しきれなくなりブン投げた」、「スクリプティングやPHP自体にまだそれほど親しんでいないので、フレームワークどころではない」なんてな風に。今回こちらでお客様としてお迎えしたい方々というのは、そういった皆様に他なりません。
CodeIgniterの詳しい特徴については、
日本CodeIgniterユーザー会様 にてご確認頂きたく思いますが、私個人的な“CodeIgniterとは”を一文で。
“規約が緩め”であること、そして“自由度が高い”ことによって“習得期間が短く”、
ユーザーガイド か
CodeIgniter徹底入門 だけで習得用途や確認用途のドキュメントとして事足り、当然ライブラリやヘルパーの利用が“書くコードの量とセキュリティホールを減らす”ことに繋がり、意識してMVC(Model - View - Controller)を分離していれば、「開発経験が十二分」とまではいかない開発者であっても“運用・保守・リバースしやすい、スパゲッティ化しにくいコード”で開発を行えるということです。
CodeIgniterに取り組まれることは、日々の業務を抱えながらも学ばなければならない方々にとって、おそらく精神的に負担が少なく、短期間で“発火する自分”を体感できる良い機会 になることだと思います。また経営者、プロジェクト・マネージャーやシステム・アーキテクトの側からは、ほとんどどんなレベルのPHP開発者へも 、業務量が少し落ち着いている期間に「5日で全体概要の把握を」と“無理のない”依頼で社内の技術力底上げを図ることができ、本日自社で勤務初日を迎えるようなPHP1~2年生開発者へ「1週間ゆっくり新しい環境に慣れてもらいながらコレについてだけ自主研修を」と、遠慮することなくお願いできてしまう唯一のPHP MVCフレームワーク なのではないかと思っています。
2011年2月12日(CodeIgniter Con 2011, Tokyo Japan, February 19のちょうど一週間前)から、こちらのページでちょっとしたCodeIgniter入門 連載記事を掲載していこうと思っています。まず生PHPで記述されたコード(オブジェクト〔class〕も用いず)を確認しながら、どんな処理がどんな手順で実装されているかを追い、そちらを“CodeIgniter化”してみるという流れで進めていきます。“CodeIgniter化”してみることで次の3点が容易に実現されることを確認して頂きたいと思うのです。
1. 記述コードの再可読性が高くなっている
2. 記述コードが減っている
3. セキュリティホールが補われている
全ての項目の文頭に、和歌の枕詞か縁語のように『気が付けば』や『知らず知らずに』なんかを当てたくなるのが、CodeIgniterに関わらず、MVCフレームワークの良さです。
それでは、次回第1回2月12日、宜しくお願い致します。ちなみに、第1回のターゲットは
こちら の簡易ウェブアプリです。and検索実装は第2回以降に。
第1回ルートマップ